学部学科トピックス

2021.11.22
短大 保育学科

多文化共生プログラム講演会Vol.2開催

みなさんは、海外の子どもたちがどのような生活を送っているか、考えたことがありますか?

保育学科では11月5日、3名の外国人講師を招いて、講演会「グローバルな視点から見た日本の子どもの保育と教育」を開催しました。参加学生は、スリランカ・バングラディシュ・エクアドルの教育と日本の教育の違いや、その背景にある文化の違いについてお話を聞いた後、質疑応答でのやり取りを通して講師との交流を楽しみました。

スリランカ出身のコスタさんは、主に子どものしつけや教育制度の違い、バングラディシュ出身のジョシムさんは、食事・服装・宗教などの生活習慣の多様性、そして、エクアドル出身のリリアナさんは、日本での子育ての実体験をお話くださいました。それぞれに、保育士や幼稚園教諭を目指す学生への熱意のこもった励ましのメッセージもいただきました。

講演会後の学生の感想をご紹介します。

 私が本講演の中で最も印象的だったことは、リリアナ・レマさんがおっしゃっていた「一番大切なことは自分の文化をしっかり持つこと、例えば、書道や挨拶、整理整頓を園でも取り入れる」というお話です。
この話を聞いて、日本人は日本文化を大切にできていないのではないかと感じました。まずは、日本人が挨拶や整理整頓を徹底して自分たちの文化に自信を持つことが大切だと気付きました。それから、外国から来た子どもや保護者に伝えて同じように文化を大切にしてもらうことで、多文化共生ができると思います。
 また、外国の言葉が話せなくても、その国の言葉で挨拶することで、「受け入れる」という姿勢につながるのだと学びました。本プログラムに参加して、多文化共生を実現するためには外国に興味を持ち、できるだけ多くの外国の文化を学ぶこと、認めることが大切だと思いました。様々な文化を認めて、日本の文化も伝えられるような保育者になるために、学生のうちから外国の文化について学びを深めておきたいと思います。(学生A)

エクアドルについての講演を聞いて、今後保育者を目指すうえで、自分自身が保育者になったときに、まずは自国の文化について理解を深め伝えることが必要であると感じました。様々な国について挨拶から学び、積極的に多くの外国の方々と接していきたいと思いました。エクアドルの方は、自分自身で経験したことをたくさん話してくださり、保育者になったときには、「~で大丈夫です」などのあいまいな言葉を使うのではなく、「Yes、No」で答えられるように、しっかり伝えることや、時間について「〇時」と正確に伝えることを意識していきたいと思います。
スリランカは、日本と違って勉強にとても力を込めていることを学びました。日本は自由で、自分から学べる環境があり、とても過ごしやすいと感じたので、保育者になるためにも今の大学生活を頑張りたいと思いました。
バングラディシュは言葉を守るために独立した素敵な国であることを初めて知りました。日本から近く国旗が似ているので一度行ってみたいと思いました。(学生S)