4年間の集大成!
卒業研究中間発表会
健康科学部健康栄養学科では、3年後期に履修したアカデミックスキルズで配属された各ゼミナールで、希望者が引き続き4年次に卒業研究を行っていきます。学生らは4年次に履修する講義や国家試験勉強で多忙な日々の時間を有効に使い、各ゼミナールに即した内容の研究を進めてきました。通常、卒業研究発表会は年度末に開催されることが多いのですが、本学科の学生らは、その時期に管理栄養士国家試験を受験する必要があります。そこで、従来11月に中間発表という形式で卒業研究発表会を開催してきました。今年度は令和元年度以来の4年ぶりとなる対面での発表会が11月11日(土)に開催されました。当発表会では、口頭発表(8演題)とポスター発表(12演題)の計20演題の研究発表が行われましたが、卒業研究に携わった学生および教員だけでなく、健康栄養学科の2年生、3年生も多数参加し、活発な質疑応答もあり、盛大な発表会となりました。
2023年度 卒業研究テーマ
・妊娠期のストレスと咀嚼運動が仔マウスにおける脂肪組織由来の間葉系幹細胞に及ぼす影響
<分子生物学ゼミナール>
・嗅覚受容体の多型性と嗜好性との関連性に関する研究
<生化学ゼミナール>
・母体ストレスが仔の骨髄間葉系細胞の分化に及ぼす影響
<機能性食品学ゼミナール>
・スペントコーヒーグラウンズの機能性の検討
<栄養教育ゼミナール>
・食育絵本の外観・選択者の関心が教材選択に与える影響
<給食経営管理学ゼミナール>
・健康教室に参加した65名の味覚・嗅覚検査結果
・女子大学生61名の食塩摂取アンケート調査結果
・61名のカルシウム摂取アンケート調査結果
・21名の高齢者のカルシウムと食塩摂取アンケート調査結果
・153名の女子大学生におけるソルセイブ(塩味)検査結果
・153名の女子大学生における臭いステイックによる嗅覚検査結果
・健康教室に参加した100名の食塩摂取アンケート調査結果
・健康教室に参加した100名のカルシウム摂取アンケート調査結果
・健康教室に参加した111名の味覚・嗅覚検査結果
<食品衛生学ゼミナール>
・日本国内で流通しているカカオ製品のアフラトキシンおよびオクラトキシンA汚染調査
・油脂の劣化と蛍光指紋の相関
<臨床栄養生化学ゼミナール>
・女子大生における汁物と主食の摂取頻度調査
・家庭の汁物のナトリウム・カリウム含量からみた減塩指導法の検討
・ナトリウム・カリウムの摂取量の違いによる尿排泄リズムへの影響
・野菜や果物の摂取時刻の違いによる尿中ナトリウム排泄への影響
卒業研究中間発表会 当日の様子
口頭発表
学生らは多数の聴取者の前で緊張しながらも、各自の研究成果について分かりやすいプレゼンテーションを心がけながら発表しました。
ポスター発表
1時間という長い発表時間でしたが、疲れも見せず、元気に対応していました。
・卒業研究は、授業の合間に行わなければならなかったため大変でしたが、仲間と協力しながら研究を進め、充実した日々を過ごすことができました。私たちはコロナ禍の影響もあり、発表やグループワークの機会が少なかったため、中間発表会では緊張しましたが、貴重な体験をすることができました。
・研究発表では分かりやすいパワーポイントを作成することに苦戦し、多くの時間を使いましたが、今後に役立つ良い経験をすることができたと思います。
・卒業研究をとったことで時間に追われて大変でしたが、卒業研究をやることで統計の仕方やパワーポイントの作り方、人へ伝える方法など学んだことも多かったです。また、減塩指導について調べたため、栄養指導について具体的に考えることができました。
中島 正博教授
講義や国家試験勉強で多忙の中、学生らは最後まであきらめずに研究を遂行し、素晴らしい研究成果を堂々と発表する姿を見て、普段とは違う(?)頼もしさを感じました。また、聴衆者からの質問に対しては、適切な回答をするなど、とても初めてとは思えない立派な研究発表でした。研究発表会の大事な役目である座長も学生らが担い、立派に務め上げました。今回の経験は、社会に出てからもきっと大いに役立つことと思います。