音楽教育・表現ゼミ
クリスマストーンチャイム演奏会を
保育園で実施!
文学部 児童教育学科 音楽教育・表現ゼミナール3、4年生の学生が、尾張旭市立西部保育園、本地ヶ原保育園でクリスマストーンチャイム演奏会を実施しました。子どもたちはこの日をとても楽しみに待っていたそうです。演奏会では、クリスマスの手遊びや、馴染みあるクリスマスの曲、パネルシアターでのお話しと歌を披露。最後には「あわてんぼうのサンタクロース」を演奏し、トーンチャイムの柔らかな音色で、クリスマスの音楽を楽しむ時間となりました。演奏会終了後、ゼミ生は、子どもたちと園庭や教室で交流する時間を持ち、音楽表現を通した貴重な経験を積むことができました。
保育園でのトーンチャイム演奏会
トーンチャイム演奏会のプログラム
*きよしこの夜 *ひいらぎかざろう *ヘドウィグのテーマ(ハリー・ポッターより) *お話とうた *小さな世界 *あわてんぼうのサンタクロース
まずは「星の夜、ベルの音、ソリ、トナカイさん、サンタさん」と、トントントンひげ爺さんのメロディーに合わせて手遊びをしました。
トーンチャイムの演奏は「きよしこの夜」「ひいらぎ飾ろう」で始まりました。それまでおしゃべりしていた子どもたちも、トーンチャイムの響きに静かに耳を傾けていました。
パネルシアター「森のクリスマス」は歌とお話しでつづられ、ステキな森のクリスマスが完成しました。「どんぐり!」「にんじん!」「王冠!」子どもたちも一生懸命参加してくれました。
映画ハリー・ポッターから「ヘドウィグのテーマ」を演奏。トーンチャイムの音色が曲にピッタリで、子どもたちも曲の中に引き込まれました。
ディズニーのイッツアスモールワールドの曲「小さな世界」は、音色や響きが素敵でした。3年生はこの曲でトーンチャイム演奏会デビューです。
最後は「あわてんぼうのサンタクロース」を全員で演奏。鈴やタンバリンも加わってにぎやかに締めくくりました。中には歌って参加する子もいて、みんなで楽しむことができました。
演奏会終了後の学生と子どもたちとの様子
演奏会終了後、3歳児、4歳児、5歳児のクラスに分かれて、外遊びをしました。3歳児はわらべ歌「花いちもんめ」で、「おねえさんがほしい~」と大人気でした。
4歳児はいっぱいお話しをして、夢を教えてくれました。
5歳児はドッジボール。学生も一緒に全力でボールをおいかけました。
学生の声
私は今回のクリスマスコンサートが、子どもとしっかり関わる初めての機会でした。声の大きさやどれぐらいの速さで歌ったりすればいいのか、園での実践がなかったのでわからなくて不安でした。でも、演奏中に歌ってくれたり、この曲知ってる!と言ってくれたり、子どもたちの関心が演奏に向いてくれて嬉しかったです。演奏会が終わった後、子どもたちに「先生歌上手だったよ」と言ってもらえたことが何よりも嬉しかったです。子どもたちの笑顔を見ることができてとても幸せでした。
トーンチャイム演奏会としてもゼミ活動としても初めての経験ができ、とても嬉しく楽しく感じました。最後に演奏した「あわてんぼうのサンタクロース」では、子どもたちが曲に合わせて歌ってくれているのを見て、とても感銘を受けました。今回の演奏会を始めとして、これから色々なところで演奏をしていくにあたり、周りの人たちに音楽を楽しんでもらえるような演奏ができるよう励みたいと強く思いました。
今まで、小・中学校の教育実習など、児童や生徒たちと関わることしか無かったので、それよりも幼い子どもたちと接するという点で、今回の経験はとても貴重なものになりました。 2つの保育園は、雰囲気も異なりましたが、どちらの保育園でも、子どもたち全員がトーンチャイムの音色が鳴った瞬間にじっと集中する姿を見て、音楽は年齢関係無く皆が楽しめるものだと改めて感じることができ、良かったです。
子どもたちにトーンチャイムを通して音と触れ合い、音楽に親しんでもらう時間を作ってもらえたことをすごく嬉しく思いました。目の前の子どもたちと関わる機会も最近は少なくなっていたので、とても貴重な体験ができ、本当にありがたい気持ちで一杯になりました。 子どもたちが楽しんで音楽を聞いてくれて、話したり、触れ合ったりできたことも嬉しかったです。 園長先生をはじめ、多くの方々の協力があったからこそ、こうした機会をいただけたと思いますので、感謝の気持ちを忘れず、これからの活動の励みにしたいと思います。
トーンチャイムを初めて保育園で演奏できて、とても貴重な経験になりました。本番はたくさんの人が見ていることもあり、普段練習をしているよりも音の響きを感じることが難しかったです。 演奏中は緊張しましたが、子どもたちが歌ってくれたり体を揺らしたりして楽しそうに聴いてくれている姿を見ることができたので、私も楽しく演奏できました。自分たちが楽しく演奏することで、子どもたちにも楽しさが伝わるんだと感じました。もっと余裕をもって、子どもたちの方を見ながら演奏ができるように、今後も練習を重ねていきたいです。
文学部 児童教育学科
坪井 眞里子 先生
児童教育学科 音楽教育・表現ゼミナールでは、教育現場での音楽活動の研究、そして個々の音楽表現力を高める活動(ミュージカル・トーンチャイムアンサンブル)を行っています。尾張旭市役所子ども未来課からの依頼を受けて、昨年度は、尾張旭市子育て支援センターでのコンサート、そして今年度は西部保育園、本地ヶ原保育園の2園で、クリスマストーンチャイム演奏会を実施させていただきました。昨今、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、保育・教育の現場では、生の演奏を聴く体験ができない状況が続いています。久しぶりの音楽演奏会に子どもたちは、興味津々で私たちを迎えてくれました。音楽を表現する場を、子ども達と共有できたことは大きな喜びでした。ゼミ生は、音楽表現・交流を通して、子ども達と関わり、表現することの意義を再認識できたと思います。ゼミでは、こうしたボランティア活動を通して、現場での実践力を養い、音楽を奏で表現する経験を重ねることを、最も大切なことだと考えています。「音がきれいだったよ。」「あの楽器やってみたい!」「また来てね。」と子どもの輝く声に、同じ空間、時間を共有する音楽の力を実感できた、充実した1日となりました。