「 あの頃 憧れた
先生のようになりたい 」
生徒が楽しめる授業とは?
小学校は6年間あります。保育所を出たばかりの子どもから中学校へ入る直前まで、その成長をそばで見て、サポートしていくのが小学校教諭です。自分が手をかけ、指導することによって、目の前の子どもたちはできなかったことができるようになる。子どもの成長に関わる「喜び」「楽しみ」を知り、それが「生きがい」になる。子どもの頃に憧れた小学校の先生になる夢を実現させるために、文学部 児童教育学科では即戦力として活躍ができるよう、小学校の各教科を教えるために必要な力を実践的に学びます。その授業の一つをご紹介いたします。
高さに挑戦するのって楽しい!
図画工作の楽しさを知る!「図画工作科教育法」 渋谷 寿 教授
小学校での図画工作科では、「造形遊び」と「絵や立体、工作に表す」という2つの活動を行います。小学校の先生は、子どもたちの思考力・構想力・表現力などを育てるために、図画工作の楽しさを知っていなければ良い指導はできません。今回は限られた時間内で、教室の天井まで届く構造物をつくろうという「造形遊び」の課題を紹介します。材料は、割り箸、紙コップ、セロハンテープ、輪ゴムだけ。グループで、天井まで届く丈夫な構造を考え、試しながら実際につくる。さあ、競争です。つくる途中で倒れるグループも。セロハンテープを使わず積み上げたグループも。目標を持って挑戦することは楽しい! 完成したら、みんなで工夫したところなどを発表しあいます。このように、楽しい実践を行いながら深い学びにつなげていっています。
与えられたものをどのように使えばいいのか、その特性について考えたり、組み合わせたりして工夫を重ねとうとう天井まで届きました。
このグループは穴を4か所開けて割り箸を刺し、積み重ねる方法で挑戦し山のようになりました。
机の上に乗って、仲間と協力して楽しみながら積み上げました。「楽しい」という気持ちが探求心を引き出してくれることを実感しました。
学生の声
文学部 児童教育学科3年
藤井 真帆 さん
教育とはどのようなものだろうかを教師と児童の視点で考えることを学びました。図画工作の授業では、自由に楽しみ、その瞬間のアイディアを大切にしながら作品を作る喜びを知ってもらう、そんな指導が出来るようになりたいです。
文学部 児童教育学科3年
能登 成美 さん
私は児童教育学科に入ってから、教育についての専門的な知識を学ぶことで小学校教諭をめざしたい、なりたいという思いが増々強くなりました。子どもたちに自信と達成感を感じてもらうために、授業で学んだことを指導案に生かしていきたいです。
文学部 児童教育学科3年
山内 和香 さん
小学校時代、毎日とても楽しく学校へ行っていました。児童教育学科では子どもにどう成長して欲しいのか、意図をもって授業を作っていくことを知りました。先生たちの見えない努力のおかげで、小学生のころの私が楽しく学んでこられたことを実感できました。